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長文ですが

私は医師でもカウンセラーでもありませんが、
「どんな言葉で患者さんに接するか?」ということは、
常に自らに問いかけています。
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■医師は患者をほめてはいけない
2020/09/08 岸見 一郎
 これまで、医師と患者というのは立場が違うだけであって、対等の関係であること
を指摘してきました。医師は患者の回復を援助するだけで、優位に立つわけではあり
ません。
 この医師と患者との対等な関係において、医師は患者が見下されていると感じるよ
うな言動をしてはいけない、つまり、医師の指示を守らなかったからといって患者を
責めたり、まして頭ごなしに叱りつけてはいけないということは、実践できるかは措
いておくとしても、ひと頃よりもずいぶんと理解してもらえるようになってきまし
た。
 しかし、「医師と患者は対等である」ということの意味が本当に理解されているか
といえば、そうとはいえないように思います。叱ってはいけないという人でも、患者
をほめるのはいいのではないかと問う人、さらには、ほめることは必要とまでいう人
がいるからです。ほめて伸ばすという考えは、今もまだ常識のように見えます。臨床
の場面では、ことに患者が子どもや高齢者であれば、ほめる医師を見ることは多かっ
たのです。
 今回、考えてみたいのは、模範的な患者、例えば食事や運動に関する医師の指示を
しっかり守り、薬も指示通りに飲み、血圧や血糖値が安定している患者にどう接すれ
ばいいかということです。
 このような患者には、今後も医師の指示を守って回復に努めてほしいという思いか
ら、ほめてもいいのではないかと考える人がいるかもしれません。しかし、結論的な
ことを先にいうと、対等の関係では患者をほめることはできないはずです。
子どもでも、ほめることは「対等」ではない
 ほめてもいいという人が「ほめる」ということで理解していることと、私がいう
「ほめる」ということの意味にはズレがあるかもしれず、また、ほめてはいけないこ
とを実感としてわかってほしいので、具体的な事例をもとに考えてみます。
 今も私は2カ月に一度受診し、検査を受けていますが、毎回必ず採血があります。
採血の間、いつも血を搾り取られるような痛みを感じます。私は冠動脈バイパス手術
を受けたことがありますから、それに比べると採血など取るに足らないはずなのです
が、それでも前の晩から採血の場面を思い浮かべて緊張してしまいます。
 採血室で子どもを見かけることがあります。大声で泣く子どもが多いですが、
時々、泣かない子どもがいます。このような子どもにどんな言葉をかけるか想像して
みてください。
 「偉かったね」でしょうか。そのような言葉をかけるという人にたずねたいので
す、大人の患者に対しても同じことをいえるのかと。そして、自分がこんなふうにい
われたらどう感じるでしょう。
 私はといえば、たしかに採血は痛くてたまりませんが、だからといって、当然、泣
いたりはしません。しかし、もしも泣かなかったからと「偉かったね、泣かなかった
ね」といわれれたら、ムッとするでしょう。このような、大人にかけられないような
言葉を子どもにかけてはいけないのです。いや、相手は子どもだからほめてもいいと
思った人は、子どもを対等に見ていないのです。
 大人が採血の痛みに耐えられるのなら、子どもが耐えられないはずはありません。
初めから子どもは泣くものだと思い込んでいたら、思いがけず泣かなかったらほめた
のです。この時の大人と子どもの対人関係の構えは縦であって、大人と子どもとの関
係は対等ではありません。
 私の父は晩年認知症を患っていました。ある時、看護師の一人が、父の髭を剃り清
拭を終えた後で「偉かったね」と声をかけるのを聞き、驚きました。もし父がかく
しゃくとしていれば、決してそんな言葉は発しなかったでしょう。そんな言葉をかけ
たのは、父が認知症だったからに違いありません。今し方のことも忘れてしまう父で
したが、家族にとっては若い時と少しも変わらない親です。自分の親に対してこのよ
うな言葉をかける医療従事者がいたら、不愉快に思わない人はいないのではないで
しょうか。もちろん、自分自身が病床にある時にも、「偉かったね」などといわれた
くはありません。
ほめずに、どんな言葉をかけるか
 叱らないということについて比較的受け入れられる人が多い背景には、たとえ感情
的になってしまう時はあっても、とにかく、叱らないよう努めればいいだけという実
践のしやすさもあります。しかし、ほめないことについては、黙っていないで何か言
葉をかけなければならないと思うと、何といっていいかわからなくなります。
 医師の指示通り服薬をするなど症状の改善に励み、その結果、症状が少しでも改善
すれば、それだけで患者は努力が報われたと思います。このため本来的には、医師は
それに対して何もいう必要はありません。
 しかし、何も声をかけられないわけではありません。基本的なこととしては、先に
見たように、上から目線の言葉は駄目です。もしもこの言葉をかけられたら、自分
だったらどう感じるかと考え、慎重に言葉を選ばなければなりません。どんな言葉を
かけられるか考えてみましょう。
 まず、患者が症状の改善に努力したことに注目して声をかけることはできます。
「頑張りましたね」というような言葉です。これは、結果ではなく、結果に至る過程
に注目する言葉です。
 なぜ、結果に注目してはいけないかといえば、懸命の努力をしても、症状が改善し
ないことはあるからです。そう考えると、状況によっては「頑張りましたね」でも、
結果に注目する言葉に聞こえるかもしれません。
 ちなみに、「頑張ってください」はプレッシャーに感じるかもしれません。「頑
張った」は達成できたことに注目する言葉ですが、「頑張れ」は達成できていないこ
とに注目すること言葉だからです。
 私は「頑張りましょう」なら、嬉しいです。医師に伴走してもらっていると感じら
れるからです。
 しかし、原則的なことはいえますが、患者が皆同じように受け止めるかはわからな
いので、可能なら「今の言い方はどうだったか」とたずねることは必要です。
「偉かったね」ではなく「ありがとう」
 次に、患者の貢献に注目することができます。先に引いた、採血時に泣かなかった
子どもには「偉かったね」ではなく、「助かった」「ありがとう」といえます。泣い
たり暴れたりしないで採血に協力してくれたことへの言葉がけです。
 大人の患者にはこのような言葉はかけないでしょうが、患者が医師の治療に協力し
ているからこそ、症状の改善が得られたということを忘れてはいけません。症状が改
善したことを知ることは、医師として嬉しいことであるはずです。
 気をつけなければならないのは、いうまでもないことでしょうが、患者が医師の指
示に従ったことを嬉しいというのではないということです。患者の症状がよくなった
ことを自分の手柄にしてはいけません。
 つまり、症状がよくなった時、「先生のおかげです」といわれることを期待しては
いけないのです。精神科でカウンセリングをしていた時の経験からいうと、自分の力
で苦境を切り抜けたと思ってほしいと私はいつも考えていました。カウンセリングを
受けたことすら忘れてほしいのです。患者に認められたいという思いが強い人はカウ
ンセラーに向いていません。医師も同じではないでしょうか。
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「頑張りましょう」は「勇気づけ」になりますね。

きむら接骨院
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今も「確認」の段階ですか?

もうね。
何度となくお示し致しておますので、愚説のブログの読者の
皆さんは、「またかよ」的な印象をお持ちのことと思いますが、
どうやらおエラいセンセー方は、そうでもないようでして、
この期に及んで「確認」ですからね。

以下転載
■認知症予防 数千人を分析 政府方針…生活習慣病など含め 食事・運動効果
2020年7月7日 (火)配信読売新聞

 政府は生活習慣病や認知症への予防効果を分析するため、数千人を対象にした初の
実証研究を実施する方針を固めた。食事の改善や運動指導、検診などによる効果を分
析し、効果的な予防策につなげたい考えだ。近く研究に着手する。

 研究は今年度から3年程度かけて「認知症予防」「運動指導」「食環境整備」など
13分野で実施する。最大で数千人の参加を求める研究もあり、健保組合や自治体、
企業などに参加を求める。

 認知症予防では、軽度の認知機能低下が認められる65歳以上の高齢者約1000
人を二つのグループに分け、500人に定期的な運動や食事指導、脳トレなどを組み
合わせたプログラムを行う。生活習慣を変えなかった500人と比較し、認知機能の
変化を分析する。

 運動効果の検証は、特定健診(メタボ健診)で高リスクと判定され、特定保健指導
の「積極的支援」の対象となった約1000人に実施する。医師らの指導で有酸素運
動や筋力トレーニングを行ったグループと、自己流で運動を続けたグループとの間で
生じるBMI(体格指数)や腹囲、血圧などの差を確認する。

 政府の全世代型社会保障検討会議(議長・安倍首相)が6月25日にまとめた第2
次中間報告には、科学的なエビデンス(根拠)に基づく病気・介護予防を進める方針
が明記された。政府は研究結果を病気や介護の予防施策に反映させ、社会保障費の削
減につなげたい考えだ。

 新型コロナウイルスの感染拡大による外出自粛の影響で、運動や社会参画の機会が
減少しているとの調査結果もあり、日本老年医学会などは身体や脳機能の低下への注
意を呼びかけている。政府は実証研究で、こうした生活習慣の変化による影響につい
ても確認する方針だ。
以上転載終わり

海外の調査や研究、国内での調査・研究、いずれもでほぼ同じ趣旨の
報告が為されているわけですよ、既に。
もうそろそろ本格的に実効性を伴う施策に入りません?
まずはやってみましょうよ。
私んとこは、既に取り組んでいますよ。
経過良好のようですよ。

もう「確認する方針」って言っている場合じゃないと思うんだけど。

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やっぱりなー

国立医薬品食品衛生研究所・安全情報部長 畝山智香子氏によれば、

■パンデミック中の家庭内子ども虐待急増、英国子ども病院の専門家が報告
Surge in domestic child abuse during pandemic, reports specialist UK
children's hospital
BMJ
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-07/b-sid070120.php

過去3年間に比べて1ヶ月1493%増加 Archives of Disease in Childhood

今年3月23日から4月23日の間のとても小さい子どもの身体的虐待による頭部傷害の新
規症例数を2017-2019年と比較。3月23日はロックダウン開始の日。例年一ヶ月あたり
0.67人のところ10人

だそうなので、ものすご増えているわけですが…
日本でも緊急事態宣言下での外出自粛だわ休校だわ、
業種業態によっては休業要請だわで、DVが増えたって
言ってますもんね…。

社会全体で考えなきゃならんことだなー。

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逆手に取るとどうなるか?

こういうこと↓が研究されたそうですよ。

以下、畝山さんのブログ記事から引用。

■研究が性格特性とトイレットペーパーの買いだめを結びつける
Research links personality traits to toilet paper stockpiling
12-JUN-2020
https://www.eurekalert.org/pub_releases/2020-06/p-rlp061020.php

PLOS ONE。ソーシャルメディアで募った35カ国1029人の成人のアンケート調査。トイ
レットペーパーの買いだめを最も確実に予測する因子はパンデミックによる脅威の認
識。より恐ろしいと感じた人の方がより多く溜める。他の要因は情動性と誠実性(完
璧主義)、高齢者、アメリカ人

国立医薬品食品衛生研究所・安全情報部長 畝山智香子

以上、引用終わり。

ここは日本なので、最後の要因はおいといて、
「高齢者」を「恐ろしい事態だ」と認識させると、モノやサービスが
売れるということですね。

どう?
身近に高齢の方がおられる方々、どう思った?

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色々集約されているな!



自分の時間をどう使うのか?
スピーチ冒頭で彼が問うているのは、そういうことですね。
西野さんから面白い話しを引き出す、それを聞いてこの時間を過ごすのか。
それともシレっと過ごすのか。

女子会、ママ友のランチ会、お茶会、井戸端会議。
色んな形で人は集まりますけど、今どきですから、ソーシャルディスタンスに
気をつけながらでしょうけど。

そんな時、愚痴や自分の病気の話しで良いですか?っていう
話しなんですよ。
皆さんの限られた時間ですよ。
相手から、もの凄い画期的アイデア出ます?
いや、そら時々奇想天外なアイデア出してくれる人、いますけどね。
じゃ、エビデンスレベルの高い医療情報とか健康情報出ます?
ったら、もうこれはほぼ確実に出ないでしょ?っていう話しなんですよ。
わかりますよね?
これでペインマトリックスが活性化される、脳の報酬系が活性化される、
そうなると…ということなんですよ。

昨日来られた慢性痛の患者さんがね。
おっしゃっていました。
最近になって、ようやく私のお伝えしてきたことが、理解できるように
なってきたと。
そうしたら、経過が良い、回復してきていると。
なので、その井戸端会議の話し、私もそういう流れになるの、
最近イヤなんですと。

この方、非常に勉強熱心で、日曜日の情報講座とかにも参加して
下さる方なんですけど、そういう方は確実に【良い選択】が
できるようになっています。

素晴らしいことだと思いません?
そうなりたいと思いません?

さて、今これを読んだ皆さんには、二つの選択肢が・・・

きむら接骨院

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プロフィール
新潟県長岡市のきむら接骨院です。

きむら接骨院@長岡市

Author:きむら接骨院@長岡市
新潟県長岡市の きむら接骨院 です。
腰痛をはじめとした「痛み」や
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新しい「腰痛診療指針」の策定以前から、
同様な趣旨の独自診療指針によって
成果をあげています。

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