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日本に足りないこと

7月24日の記事の裏付けとなるもの。

以下、TMSジャパンからのメールより転記

■専門家インタビュー 誤解を招く健康宣伝を取り締まる
Expert Q&A
Cracking Down on Misleading Health Ads
by Jeanine Barone | July 14, 2017

FTCの広告副主任であるMary EngleとのQ & A。この部署ではOTC医薬品、ダイエタリーサプリメントその他健康製品の宣伝の文言を規制している。ここに詐欺的及び誤解を招く広告と取り組むFTCの役割について議論する

Q:米国において誤解を招くあるいは詐欺的広告の問題はどのくらい大きい?

A:消費者にとって正確な健康情報は重要なので、極めて問題であると思う。しばしば見るのは簡単には解決できない問題に対して魔法の治療法や特効薬を提供するものである。それは消費者にお金を無駄にさせるだけでなく、健康問題の解決に必要な対処をしなくなる可能性がある。正確な推定はないが、消費者は毎年詐欺または効果のない製品に数百万あるいは数十億ドルを費やしていると思う。

Q:FTCが最近執った注目すべき対応についていくつか紹介できる?

A:一つはSuppleという製品を作っている会社についてのもので、この製品はグルコサミンとコンドロイチンを含み関節や軟骨を再構築したり関節炎の痛みを治療できると宣伝されていた。魔法の効果を宣伝し、テレビやラジオのインフォマーシャルで流されていた。グルコサミンとコンドロイチンは何年もの間関節痛治療用として宣伝されていて多くの人が根拠はないのに信じていたため私はこれが重要な事例だと考えた。

質の高い研究の多くは

グルコサミンとコンドロイチンは

関節痛に効果はなく

関節を再構築したりしない


ことを示していた。
我々は企業に宣伝の根拠には質の高い臨床試験を要求する。また事例の解決の際には消費者への返金を求める。この事例では数十万ドルを取り戻した。

もう一つの事例は記憶に良いというサプリメントPrevagenを売っていた会社である。この会社は成分はクラゲから見つかったもので記憶を改善し認知機能に良く臨床的に証明されていると宣伝していた。これらの宣伝は虚偽であると我々は主張しているがこの会社とはまだ決着していない。

もう一つはオピエートの離脱症状に役にたつというサプリメントである。製品名はWithdrawal-Ease(簡単離脱)で、明確に効能を示唆しているが効果があるという根拠はない。これは重大な問題で、この国では現在オピエート依存が流行している。止めるには専門家の監視が必要で、この事例は誤解を招く宣伝が消費者を効果のある治療法から遠ざける可能性の例である。

Q:企業が消費者を騙したり規則をかいくぐったりする戦略にはどういうものがある?

A:一つよく見るのは「科学的ブレイクスルー」について語るもの、あるいはたくさんのジャーゴンを使ってその製品が効果があるメカニズムを説明したりするものである。もう一つは消費者の体験談である。例えばこれまでずっと体調が悪かった、あるいは何度も減量に失敗してきたのにこの製品をつかったらびっくりするほどうまくいったというような。しかしこれらの体験談はしばしばでっち上げ、あるいは大幅な誇張である。あるいはうまくいったのは別の原因(低カロリー食と運動のような)であったりする。

Q:一部の健康製品の宣伝は、実際には広告なのに記事のように作られていることがある。これは詐欺的?

A:これは重要な問題で、いくつかの事例で対応してきた。FTCは広告は広告と認識できなければならないと言う。記事と見間違わせてはならない。

例えば2年前にSpeakという発話に問題のある子ども用ダイエタリーサプリメントを宣伝しているNourish Lifeという会社と決着した事例がある。内容は多数のビタミンで、子どもの保護者の体験談をたくさん使っていた。またApraxiaResearch.comという、独立した研究情報サイトを装ったウェブサイトを運営していた(取り下げられている)。しかしこのサイトは実際にはSpeakの広告であり、この事例ではこの会社は詐欺的宣伝をしただけではなく広告のフォーマットが詐欺的であった。

もう一つの事例は2016年のSmart Click Mediaという企業がダイエタリーサプリメントを販売しているウェブサイトに「Doctor Trusted医師の信頼」という誤解を招くシールを提供していたものである。お金を出してこのシールをウェブに掲載すると、それをクリックすると独立した医師が製品を評価したという声明が出る。しかしこれは無意味で、たった二人の医師がお金をもらって住所と電話番号があるかどうかを一回見ただけである。

Q:医薬品企業からしばしば参加費をもらって、企業がスポンサーをしたイベントについてブロガーが投稿するよう薦められたりすることがあると聞いたことがある。しかしブロガーがお金をもらったり他の方法で投稿を薦められていることは消費者には明確ではないかもしれない。これにはどう対応する?

A:そのような場合、製薬会社はツイートや他のソーシャルメディアでスポンサー関係を明確にすべきである。法により、どんなものでもお金を払った広告はそれを開示しなければならない。ツイートも企業が直接間接にお金を払った広告ならそうである。もし何かを受け取っているのにそれを開示しないで製品を宣伝していたらそのブロガーも企業も責任を問われる可能性がある。

通常我々の調査は広告主、この場合は製薬企業、を先にするが、イベント主催会社や広告代理店も調査する。そして個人ブロガーや投稿した人にも責任を問うことがある。最近我々はブランドからお金をもらったことを開示しないでインスタグラムに写真を投稿しているフォローワーの多い個人に山ほどの警告文書を送付している。これは健康やウェルネス製品に限らない。しかし我々は個人にも資金提供の有無を開示する義務があることを注意した。

Q:あなたの任期中にFTCが虚偽または誤解を招く広告に対して最も重要な勝利は何だと思う?

A:私はザクロジュースPom Wonderfulとの訴訟だと思う。我々は彼らの心疾患や前立腺がん、勃起不全予防や治療効果を問題にしたが合意に至らなかったため訴訟を起こさざるを得なかった。我々は勝訴したが彼らは控訴した。そして控訴審でも勝訴した。彼らは最高裁に見直しを求めたが最高裁は却下した。裁判は終わった。これは本当に重要な勝利だった。我々はこの会社のジュースと二つのサプリメントの疾患宣伝に疑問を提示した。

この事例で重要なことは、FTCの法では製品が何であれ同じ広告基準が適用されるということである。食品だからといって根拠のない宣伝ができるわけではない。言っていることの根拠が必要である-この場合はRCT。

Q:消費者が虚偽または誤解を招く宣伝から身を守るためにできることは?

A:宣伝には常に疑いの目をむけること。もし魔法の画期的何かやこれまでヨーロッパにしかなかったものが米国で入手可能になった、あるいは科学専門用語がたくさんあったら、それらの広告は疑うべきである。健康について調べるときはNIHやその他政府機関や大学の研究所のような、信頼できるウェブサイトを見ること。製品を購入するときには必要な場合には取り消しできるようにクレジットカードを使う。

また無料お試しには十分注意をすること。詐欺師は「リスクはない、4.99ドルで試して、満足できなかったら30日以内に返却すればお金は戻ります」というだろう。しかしそうはならない。一旦会社があなたの支払いに関する情報を入手したら、彼らはクレジットカードに毎月こっそり引き落とす、あるいは銀行から自動引き落としをするだろう。あるいはあなたが同意しないままに毎月何かが送られてくるだろう。それらを返却使用とするとたくさんの制約が科せられて実質不可能だろう。こうした企業による詐欺的課金には非常に多くの事例がある。もし何かにひっかかったら、FTCのウェブサイトに苦情を申告できる。

以上、転記終わり

体験談を挿入するスタイルのTVCMは多いですが、アレがプロのタレントさんによるものでなく、
シナリオもないものだという保証は、どこにもない。
日本のこの分野(サプリメント、ダイエット、健康?機器等)は、行政が介入しなさ過ぎ。
(私個人としては、これらのサプリメントを使用して、「明らかな効果を感じる」という方々に、
服用を中止するよう勧める意図はまったくありません。)

腰や膝の痛みで整骨院や接骨院、整体屋さんに通院中の方へ。
アナタのセンセイ、ひょっとしてアナタにグルコサミンやコンドロイチンのサプリメントを
勧めたりしていませんか?w


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